66歳のインプラント治療記録【第1話】ブリッジか、インプラントか──最初の選択

決めた

去年の暮れ、歯の詰め物が取れた。
いつも通っている歯医者は年末休み。やっている別の歯科を探し、取れた詰め物を持って受診した。

先生は開口一番、
「いつもの所が休みだから、うちに来たんでしょ」と言った。

少しイヤミに聞こえた。口はあまり良くない。だが、どうも腕は良さそうに思えた。

診てもらった結果、歯は3か所悪いと言われた。
そして、そのうち1本に「自費ならインプラントがいい」と説明を受けた。

費用は40万円。
正直、高い。

私は子供の頃は歯医者に通っていた。
だが中学、高校、社会人になると、歯科とは縁が切れた。

歯を磨くのは朝だけ。
食後に磨く習慣がついたのは、この1年ほど。
寝る前に磨くようになったのは、いつからだったか。結婚してからか、妻の影響だったかもしれない。

少なくとも、朝しか磨かなかった歴は30年はある。
寝る前、何か食べても、タバコを吸っても、歯は磨かなかった。

歯が痛くならない限り、歯医者には行かない。
仕事を理由にしていたのかもしれない。昼も夜も、土日も関係なく働いていた。

夜勤の仕事に変わった時、夜勤明けを利用して歯医者に通い、全部治そうと決めた。
確か20本か30本は虫歯だった。
夜勤明けに通い続け、すべて治した。

だが――
その時の治し方が良くなかったのかもしれない。
いまになって思う。悔やんでも、悔やみきれない。


ブリッジという選択肢もあった

先生の説明では、
ブリッジという方法もあるという。

ブリッジは、
悪い歯の両隣を削って橋をかけるやり方だ。
保険が効くから費用は安い。
数千円から1万円程度で済むらしい。

ただし、両隣の健康な歯を削る。
削った歯は二度と元には戻らない。

しかも、ブリッジの寿命は7年から8年と言われているらしい。
そのたびに作り直す。
作り直すたびに、また歯を削る。
そのうち支えになる歯そのものがダメになる可能性もあると言われた。

インプラントは骨にネジを埋め込む。
怖い。正直、怖い。
だが、周りの歯を傷つけない。
うまくいけば10年、15年はもつという。


40万円をどう考えるか

40万円。
年金暮らしの身にはきつい金額だ。

だが俺は考えた。
この先10年、毎日3食を噛んで食べる。
3650日。
1日あたりにすると約110円だ。

缶コーヒー1本より安い。
そう考えたら、
出せない金額ではない気がしてきた。

それに、歯がなくなれば食事が変わる。
柔らかいものしか食べられなくなる。
好きなものが噛めなくなる。
それは金額以上に大きな損失だと思った。

66歳。
まだ食べたいものがある。
まだ噛める自分でいたい。
その気持ちが、最終的に俺の背中を押した。

できることなら保険で済めばありがたい。
だが、自費の方が長くもつのならどうするか。

あと10年か15年は生きているだろう。
その間、噛める歯でいられるかどうか。

私はインプラントにする方向で考え始めた。
金はかかる。だが、なんとかなるだろう。なんとかする。

妻にも話した。
「いいんじゃないか」と言った。

すでに神経の処置は終わり、虫歯の型も取った。
私の歯の治療は、ここから本格的に動き出す。

歯は、失ってから価値が分かる。
この選択が10年後どうだったか――それはまた、いずれ書こうと思う。

※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。

私はこれで歯磨き習慣がかわりました。

▶ 詳細・お申し込みはこちら(PR)

コメント