3月25日。
歯医者から「次回は抜糸ですよ」と言われていた日だ。
ところが先生に口を開けて見せたら、
「まだ早いですね。もう少し待ちましょう」
……あなたが決めた日に来たんですけど。
心の中でそう思いながら、また来週の予約を入れて帰った。
4月4日、改めて行ってきた。
今度こそ抜糸してもらえた。
チョキチョキ、スルッ。
10分もかからなかった。
でも、これがよかった。
手術から2週間以上、歯茎に糸が絡まったままだった。異物感というか、口の中がずっとスッキリしない感覚がずっとあった。
それが一気に消えた。
爽快、という言葉が合っている。
さて、ここからが「待つ期間」だ。
次の予約は3ヶ月後。6〜7月にレントゲンを撮って、骨と金属がちゃんとくっついているか確認する。うまくいけば、ようやく本番の埋め込みに進む。
ただ、歯医者通いが止まるわけではない。
第1話でも書いたが、私の口には問題が3箇所ある。
①左奥歯——今回インプラントを入れているところ。現在「待ち」。
②右奥歯のブリッジ——これが厄介だ。昔かかっていた歯医者が、4本まとめて繋げた「4連ブリッジ」を入れていた。今の先生に診てもらったら、力のかかり方(モーメント)をまったく考えていない作りになっているらしい。信じられない治療をされていたかもしれない。
③左の糸切り歯のブリッジ——こちらも問題があった。変な詰め物がしてあって、まずそこを削ることになった。CTも撮って患部を入念に確認。そこでわかったのが「歯の付け根が腐っている」ということだ。
それを治すために「電気消毒」という処置をしてもらった。左手に、自転車のグリップのような銀色の筒を握らされる。歯に何かを当てながら電気を流す——アースをとるような感覚、とでも言えばいいか。5分ほどで終わる。痛みはない。次回もこの消毒を続けるらしい。
インプラントの費用と向き合う
ここまでの治療費を整理してみた。
CT撮影、骨造成の手術、抜糸、消毒。
まだインプラント本体を埋め込んでもいないのに、すでにかなりの金額になっている。
インプラントは保険が効かない。
1本あたり30〜50万円が相場と言われている。
年金生活者にとって、この金額は軽くない。
それでもインプラントを選んだのは、入れ歯が嫌だったからだ。
父が入れ歯で苦労しているのを見てきた。
食事のたびに外して洗う姿を見て、自分はああなりたくないと思った。
医療費控除が使えるのが救いだ。
年間10万円を超えた分は確定申告で戻ってくる。
領収書は全部取ってある。
来年の確定申告が少し楽しみでもある。
高い買い物だが、自分の歯で噛める生活には代えられない。
これは投資だと思うことにした。
口の中はなかなか忙しい。
インプラントの「待ち期間」に、他の悪いところを並行して直している。
67歳。
若い頃にちゃんと診てもらわなかったツケが、今になって一気に回ってきた気がしている。「全部まとめて直してしまおう」という気持ちで通っている。
次回は3ヶ月後。
骨がちゃんとくっついていれば、第6話で「いよいよ埋め込み」を書けるはずだ。
うまくいきますように。
【インプラント治療記録・まとめ】
第1話:検討から決断まで
第2話:初診〜治療開始
第3話:手術前夜、不安と覚悟
第4話:手術当日とその後の現実
第5話:抜糸完了。3ヶ月待つだけ。←いまここ
インプラントの待ち期間、できることはケアを続けることだ。歯科医も推薦するクラブロックスの電動歯ブラシで、今ある歯を守っていきたい。
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