2026.04.13 決めた
📋 このシリーズを読む
▶ 【第1話】ブリッジか、インプラントか──最初の選択
▶ 【第2話】決断、CTへ
▶ 【第3話】手術前夜、不安と覚悟
▶ 【第4話】手術当日とその後の現実
▶ 【第5話】糸を抜いただけ。でも、これがよかった。
▶ 【番外編】歯の付け根が腐っていた——「電気消毒」という処置 ←いまここ
口の中は3箇所、悪かった
去年の暮れ、詰め物が取れたのをきっかけに、今の歯医者を受診した。
先生は初診で口の中を全部点検してくれた。結果、悪いところは3箇所あると言われた。
①左奥歯——これがインプラントになった歯だ。第1話から第5話で書いてきた。
②右奥歯のブリッジ——前の歯医者が入れた4連ブリッジ。力のかかり方(モーメント)をまったく考えていない作りだったらしい。
③左の糸切り歯のブリッジ——変な詰め物がしてあった。
今回書くのは、この③の話だ。
歯の付け根が腐っている
③の糸切り歯は、まず変な詰め物を削ることになった。CTも撮って患部を入念に確認。
そこで分かったのが、「歯の付け根が腐っている」ということだった。
正直、ショックだった。インプラントの方に気を取られていたが、別の歯にも問題が潜んでいた。初診で3箇所と言われていたから、覚悟はしていた。だが実際に「腐っている」と言われると、やはり重い。
「電気消毒」という処置
それを治すために、先生が「電気消毒」という処置をしてくれた。
左手に、自転車のグリップのような銀色の筒を握らされる。歯に何かを当てながら電気を流す——アースをとるような感覚、とでも言えばいいか。
5分ほどで終わる。痛みはない。次回もこの消毒を続けるらしい。
調べてみると、正式には「ヨードイオン導入法(イオントフォレーゼ)」という治療法だった。根管の中にヨウ素系の薬液を入れ、微弱な電流を流して、通常では届きにくい根の奥まで薬を浸透させて殺菌する仕組みだ。
左手に握る銀色の筒は「対極(アース側の電極)」。体を通して電流のループを作っている。
1950〜60年代から日本の歯科で使われている治療法らしい。最近は使う歯科医院が少なくなっているとも聞く。ベテランの先生だからこそ持っている引き出しなのかもしれない。
ガーゼのような細い糸——ペーパーポイント
消毒の前後に、ガーゼを小さくよったような糸状のものを根の中に差し込む場面があった。第2話でも書いた、あの確認作業だ。
これは「ペーパーポイント」という器具で、根管の中に膿や浸出液が残っていないかを見ている。先端が汚れて出てくれば「まだ膿がある」。白いまま乾いて出てくれば「綺麗になっている」。
治り具合を目で見て判断する、シンプルだが確実な方法だ。
これがうまくいかなければ
先生は、やんわりと言っていた。
この消毒でうまくいかなければ、歯を抜いて膿んでいるところを直接治療する必要があるかもしれない、と。
インプラントの土台が骨とくっつくのを待っている3ヶ月間、歯医者通いが途切れるわけではない。第5話でも書いたが、待ち期間に他の悪いところを並行して治している。
67歳。若い頃にちゃんと診てもらわなかったツケが、一気に回ってきている。全部まとめて直す。その覚悟で通っている。
インプラントを検討中の人へ
インプラント治療は、手術をして終わりではない。
骨と金属がくっつくのを待つ3〜6ヶ月の間も、他の歯の治療は並行して進む。私のように口の中に複数の問題を抱えている場合、インプラントの「待ち期間」はむしろ「他を治す期間」になる。
歯科通院は、途切れない。
この消毒で、歯を残せることを願っている。次回のレントゲンで骨がちゃんとくっついていれば、第6話で「いよいよ埋め込み」を書けるはずだ。
うまくいきますように。
※この記事は個人の体験談です。治療法の選択は歯科医師の判断に基づくものであり、すべての方に同じ治療が適用されるわけではありません。歯に不安がある方は、かかりつけの歯科医院にご相談ください。
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インプラントの待ち期間、できることはケアを続けることだ。歯科医も推薦するクラプロックスの電動歯ブラシで、今ある歯を守っていきたい。
【インプラント治療記録・まとめ】
第1話:ブリッジか、インプラントか──最初の選択
第2話:決断、CTへ
第3話:手術前夜、不安と覚悟
第4話:手術当日とその後の現実
第5話:糸を抜いただけ。でも、これがよかった。
番外編:歯の付け根が腐っていた——「電気消毒」という処置 ←いまここ


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