「根管治療の後は痛い」とよく聞く。
本当のところ、どのくらい痛くて、いつまで続くのか。
60代でインプラント治療中、その治癒期間と並行して別の歯の根管治療を受けている。
4月15日に2回目の電気消毒。
その後の3週間と、5月19日のレントゲン結果まで、俺のメモと先生のやり取りをそのまま記録に残す。
📋 このシリーズを読む
▶ 【第1話】ブリッジかインプラントか|40万円を選んだ理由
▶ 【第2話】CTで骨を確認した日
▶ 【第3話】インプラント手術前夜|42万円の覚悟
▶ 【第4話】インプラント手術当日|怖さは想像だった
▶ 【第5話】糸を抜いただけ。痛みも違和感もなし。
▶ 【番外編1】電気消毒の体験談
▶ 【番外編2】痛みは2日目がピーク・5日目で和らいだ ←いまここ
4月15日|電気消毒2回目と化膿止め薬
4月15日、2回目の電気消毒を受けた。
処置後の患部に化膿止めの薬を入れたようだった。
1回目(番外編1)は痛みがなかったが、今回は処置後の患部が痛んだ。
調べてみると、これは「フレアアップ」と呼ばれる反応らしい。
消毒で刺激された根の先の組織が一時的に炎症を起こす。
細菌と免疫が戦っている。
体が治そうとして起きている痛みだ、と教えてもらった。
そう考えると、なんだか治りそうな気がしてきた。
治療後の痛みの記録|2日目がピーク
忘れないように、日付ごとにメモした。
当日(4/15):処置後から痛み始める。
2日目(4/16):当日より2日目の方が痛い。物を食べるのも痛い。
3日目(4/17):痛いが、2日目よりはまし。
4日後(4/18):だいぶ和らいできた感じ。
5日後(4/19):少し違和感がある。少し腫れてる感覚もあるような。治りかけてる感じがする。
「2日目ピーク → 3日目やや改善 → 4日目だいぶ和らぐ」というのは、根管治療後の典型的な治癒パターンだという。
4月24日診察|手前は完治、奥はまだ膿
4月24日、診察。
手前の歯:ほぼ完治。
知覚過敏があるとのことで、薬を塗ってもらった。
奥の歯:まだ膿がある。
痛みはほとんどない。
この前と同じように薬を注入してもらった。
今回は電気消毒はなし。
その部分に仮歯を入れてもらった。
ついでに、奥のインプラント側の仮被せが外れかけていたのも直してもらった。
奥の歯の痛みがほとんどないというのは、炎症が制御されてきている証拠らしい。
先生の判断としても「電気消毒で追い込むほどではなく、薬の浸透で対応できる段階」と見ているのだろう。
4月27日|仮歯が爪楊枝のイタズラで外れた
診察から3日後。
5月7日に次の予約があったのだが、4月27日に前左の仮歯が爪楊枝のイタズラで外れた。
歯医者に連絡したら、すぐに診てくれた。
膿の方は、無く、ほとんど完治に近いような状態だという。
知覚過敏には、また薬を付けてくれた。
仮歯の接着剤を強めのものに変えてくれた。
仮歯の接着剤は、わざと弱めにしてあることが多いらしい。本歯に交換する時に外しやすくするためだ。
今回強めに変えてくれたのは、生活に合わせた調整だろう。
5月7日診察|前は完治、奥はレーザー治療
5月7日、また診察。
前の歯:完治。
4月4日からおよそ1ヶ月。電気消毒が効いた、確かな結果だった。
奥の歯:ほぼいい状態だが、少し濡れていた。
ペーパーポイントが完全に乾いて出てこなかった、ということだろう。
わずかに浸出液が残っている、ということらしい。
そこで、レーザー治療をした。
電気消毒(イオン導入法)の次の手段として、レーザーで根管内の殺菌を行うとのことだった。
薬だけでは届きにくい部分を、レーザーの熱で仕上げにかかっている段階だ。
化膿止めの薬を入れて、仮歯を取り付けた。
次回は状態を見て、悪ければアルカリで消毒するらしい。
これはおそらく水酸化カルシウム製剤のことで、強アルカリ性で細菌を殺す、根管治療の定番の消毒法らしい。
先生は手を変え品を変え、丁寧に攻めてくれている。
電気消毒 → 薬 → レーザー → (次回アルカリ)と、武器を段階的に使い分けている。
製造業でいえば、一次洗浄で落ちなかった汚れを、二次・三次の工程で追い込んでいる感じだ。
5月19日診察|レントゲンで判明した骨の空洞
5月19日、また診察。
やっぱり治っていなかった。レントゲンを撮った。
「歯槽骨(しそうこつ)」と言われても、ピンとこない。
画像で見ると、こんな感じだ。

歯の根っこを支えている、薄い黄色っぽい部分が「歯槽骨」。
これが今、奥の歯で腐っているらしい。
奥の歯について、先生は「歯槽骨の付け根」と言っていた。
付け根の土台がずっと膿んでいたので、腐り方がひどいらしい。
少しずつは良くなっているが、この前と同じ薬を注入した。
次回の診察で、状態をみて強めの薬を入れるかも、と言われた。
3ヶ月、様子をみる薬らしい。
歯を抜いて悪い付け根の組織を丸ごと削ぎ取る、という選択肢も言っていた。
二箇所の悪いところの前の歯は「完治した」と言われていたが、奥の歯よりはまともで、空洞はあった。
根管治療でいう「完治」は、「細菌感染が止まった=これ以上悪くならない」という意味であって、「骨が元通りに埋まった」とは限らないらしい。
感染が止まっていれば、時間をかけて体が少しずつ骨を再生して埋めていく。
半年〜1年単位の話だが、レントゲンで黒い影が徐々に小さくなっていくのが確認できるはずだという。
ネットで「歯の骨は戻らない」と書いてあって慌てた話
歯医者さんで「3ヶ月薬を入れて骨の様子を見る」と言われた。
家でネットを見たら「歯の骨は溶けたら戻らない」と書いてあって慌てた。
でも調べ直したら、別の話だった。
歯周病でじわじわ溶けた骨は戻りにくい。
でも根の治療で感染を消した後の空洞は、半年〜1年かけて自然に骨が埋めてくれるらしい。
同じ「歯の骨」でも事情が違う。
ネットの言葉は文脈ごと読まないと怖い、と勉強になった。
次回は5月29日。
その結果は、番外編3で書く。
※この記事は個人の体験談です。治療法の選択は歯科医師の判断に基づくものであり、すべての方に同じ治療が適用されるわけではありません。歯に不安がある方は、かかりつけの歯科医院にご相談ください。
【インプラント治療記録・まとめ】
第1話:ブリッジかインプラントか|40万円を選んだ理由
第2話:CTで骨を確認した日
第3話:インプラント手術前夜|42万円の覚悟
第4話:インプラント手術当日|怖さは想像だった
第5話:糸を抜いただけ。痛みも違和感もなし。
番外編1:電気消毒の体験談
番外編2:痛みは2日目がピーク・5日目で和らいだ ←いまここ



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