結婚して、子供ができて、家を建てる。それが当たり前だと思っていた。
マイホームを手に入れたときは「これで一安心」と思った。ローンは大変だけど、家族のための家がある。それだけで十分だった。
でも最近、ふと考えることがある。
この家、自分がいなくなったらどうなるんだろう?
「当たり前」が当たり前じゃなくなる日
うちは男の子が二人。正直なところ、家を建てたときは深く考えていなかった。子供がいずれ結婚して、この家に住んで、自然と引き継いでくれるものだと、なんとなく思っていた。
でも現実はそう簡単じゃない。
子供たちが社会人になって、都会で仕事を見つけて、そのまま帰ってこない。そんな話はいくらでも聞く。地元に戻ってきたとしても、親と同居したいかどうかはまた別の話だ。
自分自身のことを正直に言えば、もし息子が結婚して「一緒に住もう」と言ってきたとしても、複雑な気持ちがある。嫁に気を遣わないつもりでも、他人の娘さんと同じ屋根の下で暮らすのは、やっぱり簡単なことじゃない。
つまり、「子供が継いでくれるだろう」という前提そのものが、かなり危ういということだ。
話し合いを避けてきたツケ
恥ずかしい話だが、家族でこの話をまともにしたことがない。
「お前たち、この家どうする?」なんて、なかなか切り出せない。元気なうちにそんな話をするのは縁起でもないし、子供たちも困るだろう。
でも、話し合わないまま時間だけが過ぎていくのは、もっとまずい。
自分と妻が元気でいるうちはいい。でも二人ともいなくなったとき、子供たちは何の準備もないまま、この家をどうするか決めなきゃいけなくなる。相続の問題、固定資産税、維持管理の手間。何も知らないまま突然それを背負わされるのは、むしろ子供たちに迷惑をかけることになる。
近所の空き家を見て思うこと
うちの近所にも空き家がある。
以前は普通に家族が住んでいた家だ。
今は庭の草が伸び放題で、雨どいが壊れたまま。
窓ガラスにはヒビが入っている。
持ち主は施設に入ったと聞いた。
子供さんは県外にいて、管理する人がいない。
固定資産税は払い続けているらしいが、住む予定はないという。
人ごとではない。
自分の家もいつかああなる可能性がある。
そう思うと、元気なうちに手を打っておかないといけないと感じる。
まずは「家の今の価値」を知ることから
じゃあ何から始めればいいのか。
いきなり家族会議を開くのはハードルが高い。だからまず、自分の家が今いくらの価値があるのかを知ることから始めてみるのがいいと思う。
家の価値がわかれば、選択肢が見えてくる。
- 子供に相続する場合、どのくらいの資産になるのか
- 売却するなら、いくらで売れるのか
- リースバックで住み続けながら現金化する方法もある
知っているのと知らないのとでは、家族と話すときの具体性がまるで違う。「この家、たぶん〇〇万円くらいの価値があるんだけど、どう思う?」と切り出せれば、話し合いのハードルはぐっと下がる。
今は無料で査定してもらえるサービスがいくつもある。ネットで申し込むだけで、おおよその価格を教えてもらえるので、まずは気軽に試してみるのがおすすめだ。
家族に「迷惑をかけない」ための準備
家を建てたことを後悔しているわけじゃない。家族と過ごした時間、子供たちが育った場所。この家にはたくさんの思い出がある。
ただ、「建てっぱなし」で終わらせちゃいけないと思うようになった。
家は資産であると同時に、放置すれば負担にもなる。空き家問題が社会的にも大きくなっている今、「自分ごと」として考えるタイミングは早ければ早いほどいい。
まずは家の価値を調べてみる。そして、子供たちと少しずつ話してみる。
完璧な答えなんか出なくていい。「考え始めた」ということ自体が、家族への一番の思いやりだと思う。


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