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外壁塗装の見積もりは、断っていい。
そう言い切れるのは、俺が外壁塗装セレクトナビという一括見積もりサイトで実際に2社に来てもらい、途中で1社を断り、業者本人の口からその言葉を聞いたからだ。
先に言っておくと、この記事は途中経過の記録だ。工事はまだ頼んでいない。やるとしても来年の春になる。それでも「見積もりだけ取るのは申し訳ない」で止まっている人には、一番近い場所から書けると思う。
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見積もりを取る前に引っかかっていたこと
築34年の家だ。大工には「塗装したほうがいい」と言われていた。
でも、いくらかかるのか見当がつかない。ネットで調べれば「相場は80〜120万円」と出てくるが、それが自分の家に当てはまるのかは分からない。確かめるには、見積もりを取るしかなかった。

うちは133万円と140万円だった。
引っかかるのは断りの気まずさだ。プロに来てもらって、時間を使わせて、それで「やめます」と言えるのか。
申し込んだら、7分で電話が鳴った
7月30日、外壁塗装セレクトナビという一括見積もりサイトから申し込んだ。費用はかからなかった。
送信から7分で電話が鳴った。最初に聞かれたのは「ご希望の金額はありますか」だ。相場を知らないから答えようがない。それでも話は進んで、70分後には紹介する会社が決まっていた。
ひとつ白状する。画面を確かめようとフォームをもう一度進めたら、2件目の依頼として送信されてしまった。途中でやめる道が無い作りだ。これから申し込む人は気をつけてほしい。
やり取りは、メールとショートメールで通した
電話は最初の1本、事務局からのものだけだ。そこから先のやり取りは、俺は全部メールと携帯のショートメールで通した。
- 電話に縛られない。かかってくるのを待つ生活になるのが嫌だった
- 出られないことがある。折り返しの往復はお互いに無駄だ
- 「言った・言わない」にならない。文字は証拠が残る
だから最初の連絡が来た時点で、業者にはこう頼んだ。「連絡は電話ではなく、このショートメールでお願いします。会社名と、固定電話も教えてください」。会社名と固定電話を確かめるのは、相手を見分けるためでもある。
実際のやり取りの最初の部分を見る(左の▼を押すと閉じられます)
来た2社は、見積もりの型がまるで違った
1社目は60分かけて家じゅうの寸法を測っていった。見積書は中1日でメールで届いた。明細12行、塗装面積165平方メートルと書いてある。
2社目は30分。サンダルで来て、屋根は延長棒の先にカメラを付けて地上から撮った。見積もりは45分後にショートメールで届いた。面積は書いていない。
どちらが良い悪いの話ではない。「職人さんは何人で、何日かかりますか」と聞いたら、2社目は2分で「おおよそ3人で13日」と返してきた。数字を体で持っている会社だ。1社目は33分後に、工程ごとの日数を5段に分けた表をくれた。答えの形まで違う。
メールで質問して、33分後に返ってきた工程の回答を見る(左の▼を押すと閉じられます)
ショートメールで届いた見積もりと、2分で返ってきた答えを見る(左の▼を押すと閉じられます)
出てきた金額
見積もりを取る前に、俺はAIと一緒に自分で計算していた。使ったのは一括見積もりサイト自身が公開している「30坪の家の費用の内訳」だ。それを俺の家の53坪に割り戻しただけの、素人の計算になる。実物と並べる。
| 見積もり | 金額(税込) |
|---|---|
| AIと計算した目安(外壁のみ・コーキング別) | 85〜117万円 |
| 1社目(明細型・コーキング打ち替え込み) | 133.2万円 |
| 2社目(一式型・屋根の板金などは別枠) | 140万円 |
机の上の計算は、実物より下に出た。俺の家の延床面積は175平方メートル。固定資産税の課税明細書に書いてある数字だ。そこから塗装面積を210〜245平方メートルと見積もったが、1社目の実測は165平方メートルだった。窓の分を引いていなかったからだ。
机の計算はここまでで、ここから先は実物の見積書でしか分からない。この2枚で、俺は自分の家の相場観を手に入れた。費用はかかっていない。
俺がこの2枚を手に入れた入口はここだ。費用はかからなかった。
業者本人が言った一言
正直に言うと、俺は最初「見積もり=工事」だと思っていた。見積もりを取ったら、もう頼むしかないんだと。だから申し込みのボタンが重かった。
その思い込みを、現地調査に来た職人さん本人が帰り際に壊してくれた。
最後にウチに決めなくても、決まらなくてもいい。見積もりを見てもらって。俺らは見積もりで動き回っているんで
救われた気がした。ここは見積もりを取る場で、商談の場じゃなかった。
見積もりを断ってみた
現地調査の日程を組んでいる途中、事務局から「協力サイトの『屋根見積りネット』からも業者に声がけしましょうか」と提案が来た。
俺の返事は一行だ。「『屋根見積りネット』は今回は結構です。」
返ってきたのは「不要の旨、承知いたしました」。それで終わりだった。引き止めも、気まずさもない。
実際に送った断りの文面を見る(左の▼を押すと閉じられます)
やってみて分かったことが2つある。
ひとつ。一括見積もりサイトでは、断る相手は業者本人じゃなく事務局だ。間に窓口が入っているから、面と向かって断る場面がそもそも来ない。
もうひとつ。紹介された3社のうち1社は、業者のほうから「今回は不参加」と断ってきた。断るのは客だけじゃない。お互い様の、ただの事務連絡だ。
あとで思えば、変に頑なに、真面目に考えすぎていた。向こうは見積もりを出すのが仕事で、こっちは比べて選ぶだけだ。
ただ、俺がまだやっていないことがある。見積もりを出してくれた2社そのものを、まだ断っていない。工事は来年の春だと伝えてあるだけだ。だから「業者本人にどう切り出すか」は、俺にはまだ書けない。
そのかわり、セレクトナビの公式サイトを確かめた。「契約の義務も一切ございませんのでご安心ください」と明記してある。見積もりを比べて、納得のいく提案が無ければ契約しないで終わる——最初からそういう仕組みとして作られている。
確かなのは、俺が身をもって確かめたこの2つだ。見積もりを取っただけでは契約にならない。断るときは、業者ではなく事務局に言えば済む。だからあなたも、断れないまま抱え込む必要はない。
これから頼む人への注意2つ
- 事務局からの連絡が、Gmailの迷惑メール箱に落ちていた
- 業者からのショートメールをiPhoneが迷惑メッセージ扱いにしていて、4日間気づかなかった
申し込んだら迷惑箱を見る。業者の電話番号は連絡先に登録する。この2つで防げる。
俺はまだ決めていない
工事をやるなら来年の春だ。見積書には有効期限があるから、そのときは取り直しになるかもしれない。それでいいと思っている。
断っていいと業者本人が言う仕組みなのだから、先に金額を知っておく。決めるのはそれからでいい。
逆に、頼むと決めたときはどうなるのか。契約は業者と直接だ。一括見積もりサイトが間に入るわけではない。公式には「契約にあたって分からないことがあれば直接問い合わせてほしい」と書いてある。成約すると契約金額に応じてお祝い金が出る仕組みもある。ここは公式サイトを読んだだけで、俺はまだ使っていない。
実際に工事を頼んだら、かかった金額まで含めて続きを書く。
そもそも、なぜ34年目で塗装を考え始めたのかはこちらに書いた。
築30年を過ぎてから実際に壊れたものと、かかった金額はこちらにまとめてある。
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