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屋根の点検はドローンで頼めるのか|築34年、直すと決める前に探した

築34年の家の瓦屋根の軒先と雨どい 迷った
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屋根が気になっている。だが、直すと決めたわけではない。

直さないといけないのかどうかを、先に知りたい。そのために見てもらう方法を探した。この夏、築34年のうちの2階の瓦屋根で実際にやったことと、そこで分かったことを書く。

先に言っておくと、俺はまだ見てもらえていない。だが、どこで詰まるかは分かった。

先に答えだけ書く。屋根の一括見積もりサイトには「点検だけ」の項目が無い。入力はいきなり葺替えか塗装から始まる。点検だけなら、瓦屋根は業界団体の名簿から瓦屋へ直接かけたほうが早い。そしてドローンで撮るだけの点検は、無料から2万円だった。料金表を出している8社で確かめた数字だ。
そこに行き着くまでに、俺はひと夏かかった。

外壁のついでに、屋根は見てもらえない

最初は、外壁塗装の見積もりのついでに頼んだ。無理を承知の頼み方だ。外壁屋に瓦を見せるのは、筋から言えば違う。

来た2社とも、屋根には登らなかった。1社は瓦は専門の外だと言った。もう1社は、延長棒の先にカメラを付けて地上から撮り、その写真を知り合いの瓦屋へ送って診てもらうと言った。

責める話ではない。塗装と瓦は別の仕事だ。ついでで頼むと、ついでの扱いになる。それだけのことだった。

思えば建てて34年、誰かが屋根に登って点検したことは一度もない。台風のあとも、雪が積もった年も、だ。

ちなみにこの2社は、外壁塗装の一括見積もりサイトで呼んだ。申し込んで7分で電話が鳴り、70分後には紹介する会社が決まっていた。その一部始終は外壁塗装の見積もりは断っていい|2社に来てもらって、まだ決めていない俺の話に書いた。

屋根の一括見積もりは「直すと決めた人」の入口だった

次に、屋根の一括見積もりサイトに申し込んでみた。ここで詰まった。

屋根の欄にあるのは「屋根塗装」と「屋根葺替え」の二択。点検も、部分の補修も、項目そのものが無い。いきなり全部交換から入力が始まる。

葺替えを選ぶと坪数を聞かれる。選べるのは25坪・30坪・35坪の3つだけだった。うちは延床53坪。当てはまるものが無く、先へ進めない。

問い合わせたら3日後に返事が来た。うちの市は全域が対応エリア外だった。金を払うから見に来てもらえないかとも聞いたが、有料でも対応エリア外への出張は断っている、とのことだった。

しかも、申し込む前に自分の町が対象かどうかは分からない。屋根の一括見積もりサイトを8つ調べて、どこまで来られるのかを書いていたのは1つだけ。そこもうちの県は対象外だった。

ここで分かった。あの入口は、直すと決めた人のための入口だ。まだ決めていない人間が入る場所ではなかった。

すでに直すと決めているなら、そこが最短の道になる。ただし自分の市が対象かどうかは、申し込む前には分からない。俺は全域エリア外だった。

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ドローン点検は無料〜2万円|点検だけなら瓦屋を直接探せる

ここは体験ではなく、調べた話として書く。

瓦屋根なら、全日本瓦工事業連盟の加盟店検索で、市や郡ごとに加盟店を探せる。住所と電話番号がそのまま出る。「瓦屋根診断技士」という資格を持つ人がいる店には、その印が付く。一括見積もりサイトを通さずに、瓦の専門店へ直接かけられる道がここにあった。

登らずに屋根を見る道具もある。地上から棒を伸ばす高所カメラと、ドローンだ。足場が要るのは直す工事のときで、見るだけなら地上で終わる。

ドローンで撮るだけの点検は、無料から2万円くらいが多かった。
報告書や外壁も付けると、4万円前後。
赤外線で雨漏りの原因まで探すのは別物で、10万〜20万円だった。

2026年(令和8年)9月に、料金表を出している8社を開いて確かめた数字だ。公的な相場の資料は無い。

無料の点検は、本当にある。
ただし「撮った画像を他社に渡さない」といった条件がつく。
国民生活センターは、屋根の無料点検から始まる契約トラブルが4年で約3倍、契約した人の8割超が60歳以上だと発表している。

「見てもらうだけ」を頼むのは、遠慮することじゃない

正直に書く。俺はこの夏、業者に「屋根も見てほしいが、どう点検されるのですか」と聞こうとして、自分で引っ込めた。余計なことを聞いている気がしたからだ。途中で一度、屋根は諦めようとも思った。

あとで思えば、遠慮する場面ではなかった。直すかどうかを決めるために見てもらうのは、客として当たり前の頼みだ。それを言い出せないまま、うちの屋根は34年ぶんの時間が過ぎた。

見てもらうときに、素人でも聞ける3つの質問

  • 屋根に登りましたか。登らないなら、どうやって見ましたか
  • 瓦は誰が診ますか。外注なら、どこの瓦屋ですか
  • 棟は何メートルですか。その数え方で、この金額ですか

専門知識はいらない。答えの中身より、答え方を見ればいい。うちの場合、金額は45分で出たのに、診断の返事は催促するまで11日出てこなかった。

この3つを実際にぶつけた記録は、外壁のほうに書いた。呼んで、聞いて、断るまで全部載せてある

俺はまだ、見てもらっていない

道具はある。足場も要らない。頼める相手も、探せば見つかる。それでも、うちの屋根にはまだ誰も登っていない。

やることは1つだ。全日本瓦工事業連盟の加盟店検索で自分の市を選び、出てきた店に「直すかどうかを決めたいので、見るだけお願いできますか」と電話する。それだけでいい。俺が夏じゅう探し回ったのは、この一行にたどり着くまでの回り道だった。

屋根も同じで、見てもらってから断っていい。外壁で2社に来てもらって、途中で1社を断ったときの一部始終は別に書いた。断る相手は業者本人ではなく事務局だった。返ってきたのは「承知いたしました」の一行で、引き止めも気まずさも無かった。

建てて34年。あなたの家の屋根には、最後に誰が登っただろうか。

▶ おまけ|屋根の部位と寿命を調べた(気になる人は開いてください)

見てもらう方法を探すついでに、屋根そのものも調べた。

築34年の瓦屋根を地上から撮った写真。棟・漆喰・防水紙・軒先・鼻隠しの位置に名前を入れてある

うちの2階の屋根を、地上から撮った1枚だ。名前を5つ覚えるだけで、業者の話が半分わかるようになった。

  • 棟(むね)……屋根のてっぺんの一列
  • 漆喰(しっくい)……棟のすぐ下の帯。瓦のすき間を埋めている。ここが崩れると雨が入る
  • 防水紙(ぼうすいし)……瓦の下に敷いてある紙。雨を最後に止めているのはこの紙で、瓦をめくらない限り誰にも見えない
  • 軒先(のきさき)……屋根の下の端
  • 鼻隠し(はなかくし)……雨どいの裏側の板。うちのは塗装がはがれている

寿命の目安も調べた。国の研究所(国土技術政策総合研究所)の資料に、瓦は「60年以上の耐久性が期待できる」とある。ただし瓦の下の防水紙は「60年までの耐久性を期待できず、約30年目での更新」を見込むと書かれていた。

つまり瓦がまだ折り返しでも、その下の紙は取り替えの時期を過ぎていることがある。うちは34年目だ。そしてこの紙を見るには、瓦をいったん降ろすしかない。地上から撮った写真では分からない。

写真で気づいたことがもう一つある。頼んでいない鼻隠しのはがれは素人が撮ってもよく写るのに、頼んだ漆喰は拡大しないと分からない。防水紙にいたっては、どう撮っても写らない。

関連|この家で起きたこと

築34年の家で、実際に壊れた・直した・断った記録だ。

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