「デジタル遺品」って言葉、聞いたことあるか?
人が亡くなった後に残る、ネット上の「もの」のことだ。
- メール
- SNS
- 写真・動画
- ネット銀行・証券
- 電子マネー
- ブログ
- サブスク契約
- クラウドストレージ
- 暗号資産
- パスワード・ID
「調べればわかる話だろ」と思うかもしれない。確かにそうだ。
でも、自分でやらないままの人が多いんだと思う。俺もそうだった。
この記事は、60代の俺が「俺が死んだら、これどうなる?」と気になって、ブログを書きながら整理し始めた話だ。
結論を先に書く。
パスワードを手書きノートにまとめて、その場所だけ家族に伝えておけ。
俺はそれをやった。なぜそれだけでいいのか、俺の場合を書いていく。
- なぜ60代の俺が整理を始めたか
- 整理した項目1|メールアカウント(5つあった)
- 整理した項目2|SNS(Facebookだけ・投稿は削除済み)
- 整理した項目3|写真(パソコン2台に分散)
- 整理した項目4|銀行・証券(3つ)
- 整理した項目5|電子マネー(PayPayだけ)
- 整理した項目6|ブログ(3つ運営してる)
- 整理した項目7|サブスク(毎月引き落とされ続ける)
- 整理した項目8|クラウドストレージ(知らないうちに使ってる)
- 暗号資産(持ってない)
- ⭐ 結論|パスワード手書きノート+場所を長男に伝えてある
- 物理的に残すもの(古銭シート・ギター・高配当株)
- まとめ|元気なうちにノート1冊作っとけ
- 関連|親の死後の手続き・相続税の話
なぜ60代の俺が整理を始めたか
俺がブログを書いていることは、長男が知っている。読んでくれている。
そう思うと、ふと考えた。
「俺が死んだ後、このブログはどうなる?」
サーバー代を払ってる契約は? ブログのログインパスワードは? メールアドレスは? ネット銀行は?
気になり始めると、止まらなくなった。
今は俺一人で全部を把握してる。でも、俺が突然倒れたら、家族は何ひとつ開けない。
これは大ごとだ、と気づいた。それが整理を始めたきっかけだ。
整理した項目1|メールアカウント(5つあった)
数えてみたら、俺はメールアドレスを5つ持っていた。
- Gmail × 2(プライベート用とブログ用)
- iCloud(Apple ID用)
- ドコモ(スマホ契約のやつ)
- Outlook(Microsoftアカウント用)
そんなにあったか、と自分で驚いた。
メールはほぼ全部のサービスのIDになる。これが分からなくなると、銀行もSNSもブログも何も再発行できない。
メールアドレスとパスワードは、最優先で整理した。
整理した項目2|SNS(Facebookだけ・投稿は削除済み)
SNSはFacebookだけ。それも、もう投稿は全部消してある。
「死後に投稿だけ残っているのは気持ち悪いな」と思って、思い切って全削除した。
アカウント自体はある。でも中身は空っぽ。これでいいと思っている。
X(旧Twitter)、Instagram、LINEなどはやってない。シンプルでよかった。
整理した項目3|写真(パソコン2台に分散)
写真は、
- Macbookの「写真」アプリ(スマホから自動同期)
- Windowsパソコンの「ドキュメント」フォルダ
に分散している。動画はほとんど撮らない。
これは整理しきれていない。「思い出の写真」として大事だが、量が膨大で、誰が見るかも分からない。
正直、ここは「家族が選んで残せばいい」と諦めている。
整理した項目4|銀行・証券(3つ)
- 住信SBIネット銀行
- SBI証券(株を買ってる・スイープ専用口座)
- 楽天証券(口座のみ)
これは家族にとって一番大事な部分だ。資産が動かせなくなったら困る。
口座番号・ログインID・パスワードは全部、後述の手書きノートに書いてある。
整理した項目5|電子マネー(PayPayだけ)
キャッシュレスはPayPayだけ。残高は数千円〜数万円のレベルだ。
これも一応、ノートに書いてある。死後に残高が宙に浮かないように。
整理した項目6|ブログ(3つ運営してる)
これが俺の場合、一番の課題だった。
俺は3つのブログを運営している。
サーバー、ドメイン、WordPressのログイン情報、関連メールアドレス——全部俺だけが知ってる。
長男にはブログを読んでもらっている。でも管理権限は渡してない。
俺が死んだら、ブログを残すか・閉じるかを家族が決められるように、ログイン情報だけは伝わるようにしておきたい。
整理した項目7|サブスク(毎月引き落とされ続ける)
サブスクは5つあった。
- Claude Code(このブログ書くのに使ってる)
- ラッコキーワード(SEO用)
- WordPress用サーバー(ConoHa Wing)
- YouTube Premium
- リベラルアーツ大学(リベ大)
サブスクの怖いところは、俺が死んでも、解約しない限り引き落とされ続けることだ。
家族がカードの明細を見て「これ何だ?」となって、ひとつずつ調べて解約する。これは負担が大きい。
サブスク一覧をノートに書き出した。
整理した項目8|クラウドストレージ(知らないうちに使ってる)
正直に言えば、俺は「クラウドストレージ」が何かよく分かっていなかった。
でも調べてみると、iCloudもGoogle Driveも、知らないうちに使っている。スマホの写真が自動でiCloudに上がる。Gmailを使っていればGoogle Driveも自動で5GB分使っている。
これは60代あるあるだと思う。「使ってないつもりが、使っている」。
ここも、Apple IDとGoogleアカウントのIDとパスワードさえあれば、家族が後でアクセスできる。
暗号資産(持ってない)
俺は暗号資産(仮想通貨)は持っていない。
もし持っている人は、これが最大の落とし穴になる。パスワードが分からなくなったら、資産が永遠に失われる。
持っている人は、必ずどこかに記録しておくべきだ。
⭐ 結論|パスワード手書きノート+場所を長男に伝えてある
ここが俺の答えだ。
俺は手書きノートを1冊作った。
そこに、
- メールアドレスとパスワード
- 銀行・証券のID・パスワード
- PayPayのID
- ブログのログイン情報
- サブスクの一覧
- Apple ID・Googleアカウント
を全部書いてある。
そして、そのノートの場所だけ、長男に伝えてある。
「俺が死んだら、引き出しの○○の中にノートがある。それを見れば全部わかる」と。
これだけだ。
世の中には「パスワード管理アプリ」とか「デジタル遺品整理サービス」とかあるが、60代の俺には手書きノートが一番分かりやすい。家族にとっても、開けば誰でも読める。
大事なのは、家族にノートの場所を伝えておくことだ。
ただし、今後は変えるかもしれない。
リベラルアーツ大学(リベ大)でも紹介されている「1Password」のようなパスワード管理アプリに移行することを考えている。マスターパスワード1つで、全部のIDとパスワードを管理できるやつだ。
手書きノートは増えてくると追記が面倒だし、書き間違いも起こる。1Passwordなら自動で記録されるし、家族にはマスターパスワード1つだけ伝えればいい。
今は手書きで運用しているが、いずれ移行するつもりだ。
物理的に残すもの(古銭シート・ギター・高配当株)
デジタル以外でも、息子に残したいものは決めてある。
- 古銭シート(昔集めたやつ)
- ギター(俺の趣味)
- 高配当株(増配で資産として残るはず)
「これだけは残したい」というほどでもないが、「持って行ってくれていい」と伝えてある。
まとめ|元気なうちにノート1冊作っとけ
デジタル遺品の整理、難しく考えなくていい。
俺がやったのはこれだけ:
1. 手書きノートを1冊用意する
2. メール・銀行・SNS・ブログ・サブスクのID/パスワードを全部書く
3. ノートの場所を家族(信頼できる1人)に伝えておく
これで、俺が突然倒れても、家族は何とかなる。
パスワード管理アプリも、デジタル遺品整理サービスも、別になくていい。ノート1冊と、その場所の共有。それだけだ。
「自分でやらんでも、調べればわかる」と思っているうちは、誰もやらない。
俺もそうだった。気になったその日に、ノートを1冊買ってきた。それが整理の始まりだ。
あなたも、元気なうちにやっておけ。倒れてからじゃ遅い。
関連|親の死後の手続き・相続税の話
俺はこのブログで、親が亡くなった時のことも書いている。「自分の死後」を考えると、過去の親の手続きの記憶も鮮明に蘇る。

