がん保険は本当に必要か|8年で約97万円、やめた私の結論

決めた

勧められて加入したのは2016年だった。
生命保険会社から「2人に1人はがんになる時代です」と言われ、不安になった。私は加入した。

月額は、私が約6500円、妻が約3500円。
合計、約1万円だった。

当時は「安心を買っている」と思っていた。

8年後の2024年4月。契約を見直した。
そのとき、初めて支払総額を計算した。

約1万円 × 96ヶ月 = 約97万円。

正直、驚いた。
何も起きなかった8年。しかし、97万円という現実は残っていた。

ここで、初めて「続けるのか、やめるのか」を真剣に考えた。

私はいくつかの視点から考えた。
がんは一生のうちの話であり、「今すぐ」とは限らない。
治療費は想像よりかからない場合もあると知った。
制度はあるが、仕組みは分かりにくい。
「先進医療」という言葉の印象と実態は必ずしも同じではない。
保険は合理だけでなく、心理でも成り立っている。

調べるほど、「不安」だけで判断していた自分に気づいた。


高額療養費制度を知ったとき

がん保険を見直すきっかけは、高額療養費制度を知ったことだった。
日本には、医療費が高額になったとき自己負担に上限がある制度がある。

年収にもよるが、一般的な収入であれば月の上限は約8〜9万円。
がんの手術をしても、入院しても、窓口で100万円請求されるわけではない。

これを知ったとき、少し肩の荷が下りた。
「がん=破産」というイメージが強すぎた。
実際には制度で守られている部分がかなりある。


やめた後の不安と向き合い方

正直、解約した翌日は少し不安だった。
「もしこのタイミングで見つかったらどうしよう」と。

だが冷静に考えた。
8年間、毎月1万円を払い続けて何も起きなかった。
その97万円があれば、仮にがんになっても初期費用は賄える。
高額療養費制度もある。
貯金で対応できる範囲のリスクに、保険をかけ続ける意味はあるのか。

結論は「ない」だった。
少なくとも、うちの家計においては。

浮いた月1万円は、つみたてNISAに回している。
保険をやめて投資に変えた。
不安を消すために払っていたお金が、今は資産を育てるために使われている。
この変化は大きかった。


保険の営業トークに思うこと

「2人に1人はがんになる」。
この言葉は事実だ。
だが、これは「一生涯」の話であって、「今年がんになる確率」ではない。

50代のがん罹患率は、男性で約2〜3%程度。
100人中97人はがんにならない年齢だ。
こういう数字は、保険の営業では教えてくれない。

不安を煽る言い方は上手いなと思う。
だからこそ、自分で数字を調べることが大事だった。
ネットで「がん 年代別 罹患率」と検索すれば、国立がん研究センターのデータが出てくる。
営業の言葉より、数字を見る方がよほど冷静になれる。

保険は安心をくれる。
だが同時に固定費でもある。

老後を考えたとき、私はこう思った。
「もし本当に必要なら、そのときに向き合えばいい」

私は解約を選んだ。

がん保険が必要かどうか。それは人によって違うと思う。
不安が強い人には意味があるかもしれない。
家計に余裕がある人には安心になるかもしれない。
逆に固定費を軽くしたい人には重く感じるかもしれない。

私にとっては「不安」より「現実」だった。

私はやめた。だが、この判断が正解かどうかは分からない。
保険は商品というより、考え方に近いと感じている。

もし迷っているなら、一度、保険全体を見直してみるのも一つの方法だと思う。
自分の家計、年齢、不安の大きさ。答えはそこにある。

8年で約97万円。
この数字をどう受け取るかは、人それぞれだと思う。

私は「安心を買った期間」だったと考えている。
そして今は、固定費を減らし、現実を選んだ。
それが私の結論である。

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