66歳で初めて「噛み合わせ」という言葉を意識した
66歳になって、初めて本気で「噛み合わせ」という言葉を意識した。
歯並びの見た目の話ではない。上下の歯がどんな力で当たっているか、どこに負担が集中しているかという“力の話”だ。
これまで私は、子どもの頃から同じ町の歯科に通ってきた。
虫歯ができれば削り、詰め、被せる。それで治療は終わりだと思っていた。
噛み合わせについて詳しく説明された記憶は、ほとんどない。
別の歯科で告げられた一言
昨年末、詰め物が取れたのをきっかけに、たまたま別の歯科を受診した。
そこで言われたのが、
「噛み合わせが少し深いですね。
このままだと奥歯に力が集中して、欠けたり割れたりする可能性があります。」
頭が真っ白になった。
そんな話、今まで一度も聞いたことがなかったからだ。
過蓋咬合という言葉と世代差
過蓋咬合(かがいこうごう)という言葉も、そのとき初めて知った。
上の歯が下の歯に深くかぶさる噛み合わせで、見た目よりも力のかかり方に問題が出やすい状態らしい。
思い返すと、テレビのニュースで、子どもたちが笑ったときに透明なマウスピースのような装置をつけている場面を何度も見たことがある。
当時は「今どきだな」くらいにしか思わなかった。
だが今になって考えると、あれは見た目ではなく、将来の歯を守るための“予防医療”だったのかもしれない。
今、選択肢の前に立たされている
現在も診察と相談は続いている。
ナイトガードで歯を守る方法、噛み合わせの調整、矯正的なアプローチ、経過観察。
どれが自分に合うのか、正直まだ答えは出ていない。
ただ一つはっきりしたのは、
噛み合わせの問題は「治療の話」であると同時に、
人生後半の「選択の話」だということだ。
知らなかった頃には戻れない
若い頃なら見た目の問題として考えたかもしれない。
だが今は、
これ以上歯を失わないためにどうするか、
今ある歯をどう守るか、
という視点で考えざるを得ない。
66歳で突きつけられたこの選択。
まだ結論は出ていない。
しかし少なくとも、
「噛み合わせ」という視点を知らなかった頃の自分には、もう戻れないと感じている。
選択肢を知るための一つの方法
噛み合わせの状態や治療の必要性は、人によって大きく異なる。
実際にどんな選択肢が現実的なのかは、専門的な検査と診断を受けたうえで判断する必要がある。
最近は、歯科医師の診察のもとで行うマウスピース型矯正など、
噛み合わせや歯列を総合的に確認できるサービスもあるようだ。
まずは現在の状態を客観的に知ることが、選択の出発点になるのかもしれない。


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