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A8を開いたら、ポータブル電源のアフィリエイト案件が7つ並んでいた。「記事にできそう」と思った。
でも、自分では多分買わない。
なぜか。停電で困った経験がほとんどないからだ。子供の頃にろうそくをつけたことが何回かあったような気がするけど、よく覚えていない。覚えていないということは、大したことなかったのだと思う。
地震で水が止まったことはある。役場まで水をもらいに行って、風呂は20キロ先の温泉まで行った。あれは不便だった。でも電気は平気だった。
TVで災害ニュースを見るたびに「こういう便利なものがあるんだな」とは思う。チラシで見かけるたびに「ほしいかも」とも思う。でも本気にはなれない。嫌な体験がないから、どこか他人事なのだ。
そんな人間が書いた記事だということは、最初に言っておく。
そもそも、ポータブル電源って役に立つのか
役立つ場面は明確だ。停電時のスマホ・照明・小型家電。キャンプや車中泊の電源確保。これは本当に助かる。
ただし「エアコンが使える」「ドライヤーが使える」は要注意だ。家庭用エアコンは起動時に1000W以上を消費する。市販品の多くは定格出力600W〜1500W程度で、高出力モデルでなければ動かないか、すぐ使い切る。カタログの数字はよく確認すること。
価格帯は5万〜15万円が中心だ。安いものは3万円台からあるが容量が小さい。大容量になるほど高くなる。
寿命は何年?
最近主流のLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーは、サイクル寿命3000〜3500回以上。1日1回充電して8〜10年が目安だ。
ただし高温保管や残量ゼロ放置は劣化を早める。「10年使えるかどうか」は管理次第。備えで買うなら、使わない期間も定期的な充放電管理が必要になることは覚えておきたい。
廃棄・リサイクルの話
大型リチウムバッテリーは普通ゴミに出せない。日本ではまだ回収の仕組みが整っておらず、処分に数千円〜1万円以上かかるケースもある。
これを書きながら、自分が偉そうなことを言える立場かどうかは正直わからない。車に乗るし、エアコンも使う。生きていること自体、環境に何らかの負荷をかけている。それはみんな同じだ。
ただ、「捨てるときにお金がかかるかもしれない」ということは、買う前に知っておいた方がいいと思って書いた。それだけだ。
一つだけ聞いていいか
あなたがポータブル電源を「いいな」と思ったのは、どんな場面だったか。
停電で本当に困った。キャンプや車中泊で電源が必要だった。高齢の家族がいて夏の停電が怖い。そういう具体的な場面があるなら、買う理由は十分ある。逆に「なんとなく持っておくべき気がして」という程度なら、もう少し待っていい気もする。焦って買うものでもない。
容量選びも迷うと思う。スマホ・照明・扇風機程度なら300〜500Wh、電気毛布や炊飯器なら1000Wh前後が目安らしい。エアコンを動かしたいなら2000Wh以上になるが、それだけ重くなる(20〜30kg)。「何を動かしたいか」が決まっていないと、容量選びで失敗しやすい。
よかったらコメントで教えてほしい。自分で使っているわけではないが、一緒に考えることはできる。
結局、ほしい人は買えばいい
欲しいと思うことと、問題点を知っていることは矛盾しない。
自分が「多分買わない」のは、本気で必要を感じていないからだ。でも高齢の家族がいて、猛暑の夏に停電が来たら——そういう状況なら迷わず買うと思う。
ほしい人は買えばいい。ただ、目を開けて買ってほしい。


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