車両保険を解約した60代|雪の壁で40万円使ったあとの判断

やめた

18歳のときに任意保険に入って、それから45年。
俺はずっと車両保険を付けてきた。

でも、60代に入って、ついに解約した。
きっかけは、ある冬の事故と、その4年後ぐらいに見た一本の動画だった。

45年間、車両保険を疑わなかった

18歳で任意保険に入り、最近まで——
俺は疑うことなく契約を続けてきた。

45年。

必要だと思っていた。
いや、入っていないと不安だった。
保険会社に言われるまま、内容もよく分からず契約し、更新し続けてきた。

特に車両保険は「付けていて当たり前」だと思っていた。
疑う理由も、きっかけもなかった。

100対0事故で保険屋を変えても、車両保険は付け続けた

50代のとき、100対0事故にあって、当時の保険屋を見限った。
その話は別記事に書いた。

保険屋は車屋のものに変えた。
でも、車両保険そのものは、そのまま付け続けていた
「車両保険を付けるかどうか」を考え直すきっかけはなかった。

雪の壁と、左側のドア2枚と喧嘩して負けた

そんなある冬の日のことだった。

道路脇に積み上がった雪の壁。
運転中、ハンドルがそれただけのつもりだったが、
気づいたら、車の左側を雪の壁にズリッとこすっていた。

雪の壁と、左側のドア2枚と喧嘩して、負けた。

笑い話に聞こえるかもしれないが、修理見積もりは 40万円弱
笑えなかった。

アジャスターと「天秤」にかけた

ここで、変えていた車屋(アジャスター)に相談した。
アジャスターは、整備と保険交渉の両方を分かっている専門家だ。

俺はこう聞いた。
「これ、車両保険で直すべき?それとも自腹で?」

アジャスターはこう答えた。

「車両保険を使うと等級が下がる。
下がった等級が元に戻るまで 3年かかる。
その間、保険料は上がる。
その上がる分の 3年分と、修理費40万円を天秤にかけてみてください」

計算してみた。
等級ダウンによる保険料の増分は、3年で合計しても 40万円より少なかった
つまり、保険を使った方が得だった。

これは「悪用」じゃない。
払い続けた保険を、本来の使い方で使っただけだ。
そして、その判断を、保険のプロが計算してくれた。
これがアジャスターのいる安心感だった。

等級が戻るまで、3年かかった

修理は終わり、車はきれいになった。
でも、保険料は3年間、高いままだった。

3年経って、等級がやっと元に戻った。
毎年の更新で、「ああ、まだ戻らないな」と思いながら払い続けた3年間だった。

そして、4年後ぐらい——“怪しげなライオン”が言ったこと

等級が戻って、しばらく経ったころ。
YouTubeで、ある動画を見た。

リベラルアーツ大学の 両学長
ライオンの顔のキャラクターで、お金の話をしている人だった。

正直、最初は「怪しげなライオンが何か喋ってるな」くらいに思っていた。
だが、その話は妙に現実的だった。

「保険は、確率の話。
自分で払える損失に保険は不要。
保険は 『破滅を防ぐための道具』です」

その瞬間、俺はふと思った。

——ああ、車両保険、もう要らないんじゃないか。

車両保険、解約した

うちの車は10年落ち。
市場価値は30万円もない。
その車に、年間3万円の車両保険を払っていた。

仮にぶつけて10万円の修理が出ても、貯金で払える。
全損になっても、30万円で同じような中古車が買える。
「破滅」する金額じゃない

俺は、車両保険を解約した。
45年間、初めて「自分の頭で」決めた保険の判断だった。

解約して、年3万円浮いた

車両保険を外したら、年間の保険料が 約3万円下がった。
月にすると2,500円。
缶コーヒー2本分の節約だが、10年続けば 30万円だ。

うちの車の市場価値とほぼ同じ金額。
これを保険料として払い続けるのは、冷静に考えればおかしな話だった。

保険は「自分の頭で」考える道具

保険屋に相談すれば、「外さない方がいい」と言われる。
悪意があるわけじゃない。立場上、そう言うしかない。

でも、両学長の動画でも、ChatGPTでも、車屋のアジャスターでも、
売る側じゃない人に聞けば、別の答えが返ってくる。

最終判断は自分。
でも、考える材料は外から取ってきていい。
45年間、一度も考えなかった保険を、60代で初めて自分の頭で考えた

これが、車両保険を解約して一番良かったことだ。

正解は人それぞれ

修理代も払えないなら、車に乗るべきじゃない。そういう考え方もある。
不安に備えて保険に入る、という考え方もある。

正解は、人それぞれだ。

ただ今の俺は、「言われるまま」ではなく、自分で決めたという感覚だけは残っている。
そしてそれが、いちばん大きい。

参考:自動車保険の見直し

もし「車両保険、どうしようか」と迷っているなら、まず自分の車の市場価値と、年間の車両保険料を並べてみるといい。
払い続ける金額が、車の価値を超えていたら、それは見直しのサインかもしれない。

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