60代、草刈り限界。続けるか、任せるか

迷った

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正直に言う。
60代、草刈りはしんどい。

若い頃は何も考えず一気にやれた。
だが今は違う。腰も重いし、体もすぐ疲れる。
それでも――草は待ってくれない。毎年、必ず生える。

だから私は、やり方を変えた。


少しずつやる

散歩のあとに10分、20分。
「買い物行こう」と言う妻を待つ、5分や10分。

この短い時間が、実は貴重なのだと最近思う。
チョコっとやる。ほんの少しだけやる。

まるでインデックス投資のように、
毎日、少しずつ積み上げていく。

一気にはやらない。
できる分だけ。

――だが、雨が続くと。

きれいに振り出しに戻る。
まあ、そんなものだ。


夏場の草刈りは命がけ

特にきついのが7月から9月だ。
朝の6時に始めても、30分もすれば汗だくになる。
去年の夏、張り切って1時間やったら、その日の午後に頭痛がした。軽い熱中症だったと思う。

それ以来、夏場は朝の涼しい時間に15分だけ、と決めた。
水分補給も忘れない。ペットボトルを庭に置いてから始める。
若い頃はそんなこと考えもしなかった。

あと地味にきついのが、翌日の筋肉痛だ。
草刈り機を振るう腕、中腰の腰、踏ん張る足。
全身にくる。60代の体は、一日遅れでツケを請求してくる。


道具で楽をする工夫

体力が落ちた分、道具に頼るようになった。
以前は安い刈り払い機を使っていたが、振動で手がしびれるので軽量タイプに替えた。

それと、狭い場所は電動のハンディバリカンを使っている。
充電式で軽いから、ちょっとした隙間の草を刈るのに便利だ。
道具を変えるだけで、体への負担がだいぶ違う。

ただし道具にも限界がある。
斜面や石垣の隙間に生える草は、結局手で抜くしかない。
膝をついて、一本ずつ。これが一番こたえる。


それでも、自分でやる

私は、体が動く限り自分でやる。
特別な理由はない。できるからやるだけだ。

草を刈る時間は、面倒でもあるが、どこか落ち着く。
無心になる時間でもある。

刈り終えたあとの庭を見ると、ちょっとした達成感がある。
「今日もやった」という、ただそれだけのことだが。
この小さな達成感が、案外バカにできない。

ただ――無理はしない。
20分、30分。そこでやめる。
それ以上やると、次の日に響く。


任せるという選択もある

近所のおじさんは、去年から業者に頼んでいる。
聞いたら年に3回で、1回あたり1万円前後だという。
年間3万円。高いと見るか、体の負担を考えれば安いと見るか。

私はまだ自分でやる。
だが、どうしても無理な日が来たら、その時は任せればいい。

草刈りや庭の手入れを頼めるサービスもある。
見積だけなら無料のところもあるようだ。
「もう無理だ」と思った時のために、そういう選択肢を知っておくのも悪くない。


ご近所を見て思うこと

うちの周りは同世代が多い。
見ていると、草刈りの向き合い方は人それぞれだ。

向かいの家は息子が月に一度帰ってきてやっている。
二軒隣は除草剤をまいて終わり。
もう一軒は、もう何年も放置していて、草が塀を越えている。

正解はない。
ただ、放置だけはしたくないと思っている。
家の周りが荒れると、気持ちまで荒れる気がする。

除草剤という手もあるが、私は好きではない。
隣に畑をやっている家があるし、犬の散歩コースでもある。
気になる人は気になるだろう。だから私は手で刈る。


結局、答えはシンプル

60代、草刈りは確かにしんどい。
だが私は、できるうちは自分でやる。

特別な理由はない。
ただ――暇人なだけの話だが。

そして今日も、散歩のあとに少しだけやる。

草はまた生える。
私はまた、少しずつ刈る。

70代になったらどうするか。
正直、わからない。その時に考える。
今から先のことを心配しても仕方がない。

ひとつだけ言えるのは、
「できなくなった時に頼れる先を知っている」ことは安心だということだ。
知っているだけでいい。使うかどうかは、その時の自分が決める。

それでいい。

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