隣の松の木と柿の木。34年で雨どいは4回壊れ、詰まりは数えきれなかった

考えた

私の家の悩みは、隣にある松の木と柿の木から落ちてくる葉っぱだった。
風の強い日のあと、屋根を見ると松葉がびっしり。雨が降ればそれらは雨どいに流れ込み、気づけば詰まる。これを何度繰り返したか、正確な回数はもう覚えていない。


隣の木だから厄介なのだ

自分の敷地の木なら、切ればいい。
だが隣の木はそうはいかない。

民法が改正されて、越境した枝は切れるようになった。
だがそれでも、いきなり切るのは気が引ける。
隣近所との関係は、法律だけでは片付かない。

うちの場合、隣は高齢のご夫婦だった。
木の手入れをする体力がもうない。
こちらから「枝が伸びてきているので」と伝えたことは何度かある。
「すみませんね」と言われるが、状況は変わらない。
責める気にはなれなかった。

壊れたのは、はっきり覚えているだけで4回。だが実際に多かったのは「壊れた」より「詰まった」だった。詰まりはおそらく10回以上、いや、数えきれない。

1階の雨どいなら、自分で葉っぱを取る。だが無理はしない。届かない高さ、危ないと感じたときはやらない。ケガだけはしたくないからだ。家は直せるが、体は簡単には直らない。

長年やってきて分かったことがある。雨どいが壊れる原因の多くは「詰まり」だ。葉っぱが溜まり、水が流れず、水の重みで歪み、やがて修理になる。2階になると、もう自分の手には負えない。そこはプロの領域だ。

そしてもう一つ分かったのは、業者の世界だ。同じような修理でも費用は大きく変わる。足場が必要と言われれば、一気に金額は跳ね上がる。必要な工事なのか、それとも過剰なのか。ここで判断を誤ると、大きな出費になる。


雨どい修理の費用と業者選び

34年で4回の修理。
費用はバラバラだった。

1階部分の簡単な交換なら2〜3万円。
2階の修理で足場を組むと、一気に15万円を超えた。
足場代だけで8万円という見積もりもあった。

一度、訪問営業の業者に「今すぐ直さないと大変なことになる」と言われたことがある。
焦る気持ちはあったが、その場では決めなかった。
別の業者に見てもらったら、半額以下だった。
あの時、即決していたらと思うとゾッとする。

業者選びで大事なのは「急がないこと」。
壊れると焦るが、雨どいは1日2日で家がダメになるものではない。
落ち着いて2〜3社に見積もりを取る。
それだけで、数万円の差が出る。


落ち葉対策でやったこと

雨どいにネットを被せるという方法がある。
ホームセンターで売っている落ち葉よけネット。
1階部分には自分で取り付けた。

効果はあった。
完全には防げないが、詰まる頻度は明らかに減った。
ただし松葉は細いから、ネットの隙間をすり抜ける。
完璧な対策は、たぶん存在しない。

結局、年に2回は雨どいの点検をするようにしている。
秋の落葉シーズンの後と、梅雨の前。
この習慣だけで、大きなトラブルは防げている。

34年住んでいると、家のどこが先に傷むかが分かってくる。
うちの場合、雨どいが一番だった。
原因は隣の木。
これは引っ越さない限り変わらない。
だから付き合い方を覚えるしかなかった。

私が取ってきた方法は単純だ。
できる範囲だけ自分でやる。
無理だと思ったら任せる。
そして、急いで決めない。
必ず見積もりを見る。

これで大きな失敗はしていない。

もし今、同じように困っている人がいるなら――
雨どいが壊れた。
足場が必要と言われた。
費用が不安。
業者選びで迷っている。

そんな時は、まず見積もりを取ってから考えればいい。
比較するだけで、防げる損は多い。

家は長く住めば、必ずどこかが傷む。だが、無理をして体を壊してはいけない。信頼できる人を持つこと、急がず判断すること、そして見積もりを取ること。34年、落ち葉と付き合ってきて分かった現実である。

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