1992年に建てた我が家。
屋根と同じく、洗面台も33年使い続けたことになる。
2025年5月、ついに交換した。
きっかけは、水とお湯の蛇口の付け根。
いわゆる「水洗コマ」と呼ばれる部品の摩耗らしく、ポタポタと水漏れが始まった。
最初は「その部分だけだろう」と思っていた。
ところが実際は違った。
水回りというのは、静かに、確実に傷んでいく。
気づいたときには、土台から腐り始めていて――
中はボロボロ。
「よくここまで使ったな」と、我ながらあきれた。
誰に頼むか
壊れたとき、まず考えたのは――
**「誰に電話するか」**だった。
頼んだのは、大手ではない。
同じ町に住む、ひとつ上の先輩。
小学校から高校まで同じだったが、
親友というほど近くもない。
けれど、顔も人柄もわかる距離の人。
いわゆる「町の電気屋・設備屋」だった。
交換作業の日、脱着は一緒に手伝った。
作業が終わったあと、彼はこう言った。
「値段は公表しないでほしい。
俺から買ったとも、あまり言いふらさないでくれ」
この人は、儲けすぎるタイプではない。
むしろ逆で、地元で長く商売を続けるために、
変な噂が立つのを何より嫌う人だった。
茶の間のエアコンを安く入れてくれたのも、同じ人だ。
なぜ安く済んだのか
費用は、思っていたよりかなり安く済んだ。
ただし、これは普通のケースではない。
搬入・搬出、古い洗面台の取り外し、設置、片付けや掃除まで――
できることは自分でも手伝った。
いわば「半分は自分も作業員」のような形だったから、
その分、費用を抑えてくれたのだと思う。
つまり、これはあくまで特殊な例だ。
33年間で洗面台に起きたこと
思い返すと、洗面台のトラブルは水漏れだけではなかった。
蛇口のハンドルが固くなったのは10年目くらい。
鏡の裏の収納棚は、扉の蝶番が壊れて閉まらなくなった。
洗面ボウルには細かいヒビが入っていた。
ヒビから水がしみて、ボウルの下がカビだらけ。
排水口のゴムパッキンは硬化して、隙間から水が漏れていた。
一つ一つは小さな不具合だった。
だが33年分が重なると、もう修理では追いつかない。
「交換するしかない」という判断になった。
新しい洗面台で気づいたこと
新しい洗面台が入って、まず驚いたのは蛇口がレバー式になったこと。
古いのは回すタイプだった。
レバーを上げるだけで水が出る。
こんな小さなことが、こんなに楽だとは思わなかった。
シャワーヘッドが引き出せるタイプで、ボウルの掃除がしやすい。
鏡は曇り止め加工がついている。
33年の進化はすごいものだと感心した。
妻が「もっと早く替えればよかったね」と言った。
そう、その通りだ。
壊れるまで使い続けるのが美徳だと思っていたが、限界を超えて使い続けるのは美徳ではなく、ただの怠慢だったかもしれない。
もし頼れる人がいなかったら
今回、私は「頼れる人」がいたから迷わなかった。
けれど、もしこの人がいなかったら――
どこに頼めばいいのか、正直かなり迷ったと思う。
あとから調べてみると、水回りやリフォームの工事は
業者によって見積もりが大きく変わることもあるらしい。
同じ内容でも、数万円から十数万円の差が出ることも珍しくないという。
今回はたまたま安く済んだが、
もしこれから洗面台や水回りを直すなら――
最初に複数社の見積もりを比べておく方が安心だと思った。
無料で複数の業者を比較できるサービスもあるので、
「どこに頼めばいいか分からない」と迷ったときは、
こういう方法も一つの選択だと思う。
まとめ
水回りは、壊れてからでは遅い。
見えないところから、静かに傷んでいく。
そして壊れたとき――
本当に困るのは「誰に頼むか」だった。
私にはたまたま頼れる人がいた。
けれど、いない人は「比べる」ことが一番の安心になると思う。


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