生命保険の解約返戻金で25万円戻った|60代の俺が500万円超やめた話

やめた

20歳から、生命保険に入っていた。
気づいたら、47年経っていた。

月1万円は最低払っていた。
計算すると、最低でも500万円超
俺の人生で一番大きな「気づかない出費」だったかもしれない。

2024年3月、全部やめた。

始まりは、親戚の叔母だった

20歳の頃、親戚の叔母が保険外交員をしていた。
「付き合い」で入った。深く考えなかった。

当時の俺は、保険のことなんて何も知らなかった。
「大人になったら入るもの」くらいに思っていた。
叔母の顔を立てる気持ちもあった。

それから47年。
月1万円を払い続けた。

47年、気づかなかった

家族構成は変わった。
収入も変わった。
子どもは独立した。
住宅ローンも完済した。

なのに、保険の中身だけは20代の頃のまま。
「なぜこの保険に入っているか」を、自分でも説明できなかった。

毎月の引き落としは、空気のようだった。
気にも留めなかった。

これが、惰性というやつだ。

直近74ヶ月で80万円・メットライフ生命

正確な数字が残っているのは、直近のメットライフ生命の終身医療保険だけだ。

俺の月額:10,876円
主契約2,420円+特約5つ(七疾病入院延長・先進医療・通院・死亡給付・手術保障)。
妻も別途、月9,726円。

74ヶ月(6年2ヶ月)払って、俺一人で約80万円

「特約を5つも付けて、本当に全部必要なのか?」
これを真剣に考えたのは、64歳のときだった。
遅すぎた。

保険に入ると「安心」の錯覚に陥る

不思議なもので、保険に入ると、なぜか「病気にならない」「いざとなれば何とかなる」という気がしてくる。

そんなことはあるはずないのに、自分でも変だなと思っていた。
保険に入ったからといって、病気が治るわけではない。治療そのものは医療であり、保険はお金の問題を補うものにすぎない。

「不安を消すために金を払う」装置。
それが保険の本質だったのかもしれない。

調べていくうちに、健康保険制度で多くの医療費が抑えられる仕組みがあることも知った。
高額療養費制度を使えば、月の自己負担には上限がある。
ある程度の蓄えがあれば、想定される治療費には対応できる。

俺は、不安ではなく「現実」で判断する方を選んだ。

段階的に特約を外し、最終的に全解約

整理は、一気にはやらなかった。

まず、不要だと思った特約から外した。
七疾病入院延長、先進医療給付、終身通院給付、終身死亡給付——順番に「これはいらない」と判断していった。

死亡給付の特約には、解約返戻金もあった(25万円超)。
払ってきた金がいくらかは戻ってきた。

そして最終的に、主契約も解約した。
2024年3月、47年続いた生命保険が、全部ゼロになった

年金生活と、公的な引き落とし

2024年3月に全部やめた背景には、もう一つ理由がある。

ちょうど年金生活が始まる時期だった。
年金からは国民健康保険・介護保険・税金が天引きされる。
収入は減るのに、公的な引き落としは結構な額になる。
民間の保険まで払い続ける余裕は、もう無かった。

これも、生命保険をやめた理由の一つだった。

もっと早く気づいていれば

正直に書く。
もっと早く気づいていれば、と悔やむ。
自分の情弱を、悔やむしかない。

20歳から60代まで、月1万円超。
500万円以上を払い続けて、何も起きなかった。

もし若い頃に「保険は確率の話だ」と教えてくれる人がいたら——。
もし「公的保険でかなりカバーされる」と知っていたら——。
俺の人生の固定費は、まったく違っていたはずだ。

でも、後悔しても始まらない。
気づいた今が、いちばん早い。

お金の大学は「生命保険、全否定」じゃない

大事なことを書いておく。
お金の大学(両学長)は「生命保険は全部いらない」とは言っていない。

「確率は低いが、起きたら家族が破滅する」場合は、保険で備える、と言っている。
具体的には、小さい子どもがいて、家計を支えている人が万が一倒れたら、家族が生きていけない
そういう人には「収入保障保険」のような掛け捨ての生命保険が必要だ、と書かれている。

俺の場合は、子どもが独立した60代だ。
家族の生計を背負っていない。
だから不要だった、というだけの話だ。

若い人で、小さい子どもを抱えている人は、話が違う。
そこは取り違えないでほしい。

俺の結論:見直しは、人それぞれ

俺は全部やめた。
だが、これが正解とは言わない。
不安が強い人には保険は意味があるし、家計に余裕がある人には安心になる。

ただ、一度は中身を見るべきだと思う。
「なぜ入っているか」を、自分の言葉で説明できなければ、それは惰性かもしれない。

俺は47年気づかなかった。
あなたは、自分の保険を何年放置しているだろうか。

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