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生命保険に1400万払った話——生命保険いらんだろ

お金のメンテナンス
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67歳。生命保険に払ってきた金を数えたら、1,400万円を超えていた。

かんぽ保険に約800万。20歳から47年続けた生命保険に500万超。がん保険に8年で約97万。医療保険は6年で約80万。それぞれの顛末は別の記事に書いた。今日は金額の話じゃない。なんでこうなったのか、の話だ。その順番がわかると、自分がやめていいかどうかも見えてくる。

順番が逆だった

私は「月にこれくらいなら払える」から入った。20歳のとき、保険外交員をしていた叔母の付き合いで入って、あとは勧められるまま。保障がいくら必要かなんて、計算しなかった——じゃない。「保障額」という言葉すら知らなかった。入ったことに満足していた。

保険の正しい順番は逆だ。

先に「自分が死んだら、家族にいくらの穴が空くか」を測る。

  • 出ていく金:残された家族の生活費 + 子供の学費
  • 入ってくる金:遺族年金 + 貯金
  • 差し引きで残った分が「穴」

その穴の分だけ、保険で埋める。保険料はその結果として決まる。

順番が逆のまま40年払うと、1,400万になる。

穴の大きさは、家計簿がないと測れない

「うちの生活費は月いくら?」と聞かれて、即答できるか。昔の私はできなかった。

家計簿がないと、穴の計算は最初の一歩で止まる。だから「なんとなくの安心」を月額で買うことになる。私の1,400万は、安心料としては高すぎた。

今は3年半、家計簿をつけている。生活費は即答できる。だから「うちに埋める穴はない」と数字で言い切れる。

入ってくる金|遺族年金はいくらか

穴は「出ていく金-入ってくる金」だ。
その入ってくる金の柱が遺族年金なのに、私は金額を知らなかった。調べた。

遺族基礎年金は、子のある配偶者で年847,300円。
これに子の加算が付く(1人目と2人目は各243,800円、3人目からは各81,300円)。
子は18歳になった年度の3月31日までだ。子が全員そこを過ぎると、遺族基礎年金は出ない。

遺族厚生年金は、亡くなった人の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3。
妻が40歳から65歳で、生計を同じくする子がいない場合は、中高齢の寡婦加算が年635,500円付く。

どれも2026年(令和8年)4月からの額だ(日本年金機構「遺族年金ガイド 令和8年度版」)。
うちは子が2人とも独立しているので、遺族基礎年金は出ない。
この数字を入れて計算して、埋める穴は無いと分かった。

65歳以上に生命保険は必要か

私の答えは決まっている。埋める穴がなければ、いらない。

うちは子供が2人とも独立した。私が死んでも、生活費の穴は空かない。だから生命保険は解約した。残したのは自動車保険と火災・地震保険だけ。月6,500円ほどだ。

じゃあ子供が小さい人は何に入ればいいのか(これは調べた話)

穴を埋めるだけなら、掛け捨てで足りる。お金の勉強のライブで聞いた中では、収入保障保険という型がある。死んだら毎月10万円なら10万円が、子供の独立まで入り続ける。穴と同じ形で埋まるから、無駄が出にくい。

私は入ったことがないから、ここは「調べた」としか言えない。ただ順番だけは断言できる。先に穴を測れ。商品選びはその後だ。

偉そうに言えない理由

実は私は、独身の次男に県民共済を勧めた張本人だ。保険が何かわかってない頃の私が勧めて、次男はいまも払い続けている。

県民共済は月2,000円で死亡と入院の保障がつく、掛け捨てとしては割安な共済だ。儲けを出さない仕組みだから、年に8,000円ほど割戻金が戻ってくる年もある。それ自体は悪くない。だが、独身の次男に埋める穴はない。私の理屈なら、いらない保険だ。やめさせた方がいいと思いながら、言い出せないまま今に至る。

ドラえもんがいたら

ドラえもんがいるなら、タイムマシンで40年前の私に言いに行きたい。「先に穴を測れ」と。

だがタイムマシンを待たなくても、直せる間違いが一つ、目の前に残っている。まず次男に言うところから始めるか。

自分の穴を測る計算が面倒なら、FPに無料で計算してもらう手もある。
40年前にこれがあったら、私の1,400万は違っていたかもしれない。

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