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楽器屋に入ると、社長が出てきた。
「ピックで弾いていいですか?」「いいですよ。」音叉をすぐ取り出して音合わせをしてくれた。試し弾き。「これも弾いていいですか?」「いいですよ。」また音合わせ。また試し弾き。
何本も弾かせてくれた。アンプにも繋げてくれた。かっこよかった。「これ買います」と言った。
その日、Gibson J-160Eを買った。22万円。世界500本の限定モデル。財形貯蓄でコツコツ貯めた金だった。40代の俺には大きな買い物だった。
あれから24年。同じモデルが、店頭で33万円で売られている。
2本のGibson、今も手元にある
Gibson J-160E と Gibson J-200 Artist。どちらも同じ楽器屋で買った。2002年と2006年の話だ。
なぜJ-160Eをすぐに買わなかったのか、という話はJ-160Eを即決しなかった理由に書いた。今回は違う話だ。
売るつもりはなかった。今もない。ただ、ふと気になった。24年前に22万円で買ったギターは、今いくらで売れるのか。
そのお店のサイトを久しぶりに開いた。Gibson J-160Eで検索すると、1993年製が33万円で出ていた。
俺が22万円で買ったのが2002年。同年代のJ-160Eが33万円。値下がりしていない。むしろ上がっている。
J-200 Artistも同じだった
J-200 Artistも調べた。30万円で買った1975年前後のモデルだ。
同じ店には1976年製が64万円、1979年製が49万円で出ていた。30万円が50〜60万円になっている。20年で倍近くだ。
Gibsonのビンテージは、持っているだけで値段が落ちにくい。むしろ上がる。
リセールバリューという考え方
買ったときより高い値段で売れるものを選ぶ発想だ。楽器だけじゃない。家でも土地でも車でも同じ考え方がある。若い頃にこれを知っていたら、また違った選択をしていたかもしれない。
プレミアムのつくギターを転売して稼いでいるやつがいることは、当時から知っていた。今でいう「せどり」だ。資金もなかったし、やりたくてもできなかった。
ただ、「価値が上がるものがある」と知っているだけで、見方は変わる。
売るならどこか
実際に売るとなると、どこに持ち込むかで値段が大きく変わる。調べた範囲でまとめた。
楽器専門の買取業者(出張査定あり)は、相場15万円前後が目安だ。手間はかからない。自宅まで来てくれて、その場で査定して現金になる。ただ、店頭価格の半額以下になることも多い。
オークション(ヤフオク等)は、落札平均が32万円前後。手間はかかるが、買い手が価値を知っている分、高く売れる。送料・梱包・トラブル対応は自分でやることになる。
楽器専門店への持ち込みは、店頭の販売価格が33万円でも、買取値はその半値前後になることが多い。中間マージンが入るためだ。
- 楽器専門買取業者:15万円前後(手間なし)
- ヤフオク等:32万円前後(手間あり)
- 楽器専門店買取:16〜17万円前後(中間)
同じギターでも、売り方によって2倍以上の差が出る。どこで売るかは、値段と手間のどちらを優先するかで決まる。
22万円が店頭33万円に、30万円が50〜60万円になっていた。24年間、ただそこにあっただけで、である。売るにしても、その事実は変わらない。
売るかどうか決める前に、無料の出張査定で値段だけ知っておく手もある。
※この記事は実際に売却した体験ではなく、現在の相場を調べた記録です。

