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地震保険はいらないと思った60代|それでも続ける理由

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地震保険に年約1万3千円を払って、今年7月、50万円が振り込まれた。それでも、次は多分やめる。

ここから下は、2026年(令和8年)2月に「続ける」と決めたときの記録だ。

地震保険は、正直「いらない」と思っていた。
合理で考えれば、得をしない保険だ。

でも、60代の俺は続けると決めた。
合理だけでは決められない理由が、3つあった。

火災は納得、地震は別の話だった

ChatGPTに保険証券を見せて、火災保険は「いい契約」と分かった(詳しくはChatGPTに火災保険証券を見せた話に書いた)。

では地震保険はどうか。
これは火災保険とは別に、もう一度考え直す必要があった。

地震保険は、期待値だけ見れば得をする保険ではない。
多くの人は保険料を払い続けて終わる。
合理だけで判断すれば、「不要」という結論も成り立つ。

基本は「貯金で賄えるものに保険はかけない」

俺の保険の考え方はシンプルだ。
貯金で賄える損失には、基本的に保険はかけない。

これは、『お金の大学』にも書かれている考え方だ。
俺はこの線引きに納得していた。

家財は買い直せる。
がん保険はやめた。
車両保険もやめた。
「保険は人生が台無しになることだけにかける」
その線で整理してきた。

だが、家そのものを失ったら——
その損失は、貯金だけで軽く受け止められる規模ではない。
数千万円の話になる。

自分の立ち位置を確かめた

ここで、自分の位置をもう一度見直した。

うちは築34年の木造だ。大きな家は、もう建てない。建てる金もない。
火災保険と地震保険でも、建てる額は出ない。

それでも、住む場所が一度に崩れたら、その瞬間の俺はどうなる。
そこまで考えた。

合理だけで見れば、地震保険は不要かもしれない。
それでも俺はやめない選択をした。

理由1:東日本大震災で見た現実

東日本大震災のとき、うちも揺れた。
被害は無いと思っていた。だが能登の地震のあと、鑑定人に土台の通気口のひびを教えられた。どの地震でできたひびかは分からない。無くはなかったのだろう。
だがテレビで見た光景は忘れられない。
家が流される。家が潰れる。
何十年もかけてローンを払った家が、数分で消える。

あの光景を思うと、年間1万3千円は「高い」と言い切れなかった。

理由2:能登半島地震、「うちは大丈夫」は通用しない

能登半島地震のニュースを見たとき、同じことを感じた。
日本に住んでいる以上、地震は他人事ではない。
「うちは大丈夫」という根拠はどこにもない。

調べたら、火災保険の契約に地震保険を付帯している割合は、
2024年度には70.4%で、初めて7割を超えていた(損害保険料率算出機構)。
「必要だ」と判断する人が、増えているのが現実だ。

理由3:妻の一言が、迷いを断ち切った

妻と相談した。

たしか、こう言われた。
「続けた方がいいんじゃない。何かあったとき、お金がないのが一番困る」

妻の意見はシンプルで、的を射ていた。
合理で迷っていた俺が、少し恥ずかしくなった。

頭の中で「期待値」「保険料」と計算していたが、
本当に大事なのは「もしものとき、自分が崩れないか」だった。

うちの場合:木造・年約1.3万円・月1,073円

うちの地震保険は、5年一括で64,380円。
年にすると約1万3千円。
月で割ると1,073円。缶コーヒー1週間分ほどだ。

「ぼったくり」と感じる金額ではない。
「人生が崩れたときの最後の杭」と思えば、納得できる金額だった。

建物2,000万円・地震保険1,000万円の契約で、
全損なら1,000万円、一部損なら50万円が支払われる仕組みになっている。
全額は出ない。
でも、「生活再建のための最初のお金」としては大きい。

得をするためではない、崩れないために残す

地震保険は、得をするための保険ではない。
全壊する確率も高くはない。
多くの場合、何も起きずに終わるだろう。

それでも——。

もし本当に家を失ったとき、
住む場所も、選択肢も、一度に崩れたとき、
そのときの俺が崩れないかどうかまで考えた。

地震保険は、合理だけで決めるものではなかった。
俺は、得をするからではなく、
「もしものとき、自分が崩れないため」に残すと決めた。

保険は「立っていられる余白」を残す道具

火災保険も自動車保険も、合理で判断できた。
でも、地震保険だけは違った。

保険とは、安心を買うものではない。
人生が揺らいだとき、それでも立っていられる「余白」を残すための道具なのだ。

俺は、自分の立ち位置で考え、地震保険を続けると決めた。

追記(2026年9月):50万円もらっても、気持ちは変わりつつある

7月に、一部損で50万円が振り込まれた。鑑定人が土台の通気口のひびを見て決めた。続けていたから、もらえた金だ。

50万円は、月1,000円の保険料なら500か月分。40年以上になる。入っていて役に立たないとは言わない。でも、また50万円もらえるのかね、とも思う。まだ腹落ちしていない。

それでも、気持ちは変わりつつある。多分、次はやめる。くわしくは、地震保険を解約できない理由|いらないと分かった60代の本音に書いた。

参考:火災保険の一括見積もり

地震保険は単体では契約できない。
火災保険とセットでしか入れない仕組みだ。

つまり、地震保険を見直すなら、火災保険も一緒に見ることになる。
地震保険の値段は、どの会社でも同じだ。比べて差が出るのは火災保険の分だけだ。
続けるにしてもやめるにしても、決めるのは次の更新の時だ(うちは2027年(令和9年)3月)。更新の前に、今の火災保険料と並べる材料として使える。

地震保険を付けても安くなるかも 火災保険一括見積もり

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